事例15 役所の処理で書類が無効!?
- 6月10日
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「Sという者ですがカンペンペット県で亡くなった兄の預金口座解約手続きに関してご相談がございます。今晩の便で帰国するため、今からそちらへ伺っても宜しいでしょうか?」との内容にて電話連絡が入った。
その後30分程でS氏が弊社事務所へ来られ、状況をお尋ねし、今後の流れを説明。
S氏が持参された白い箱をそばに置かれてお話されていたが、亡くなられたお兄さんの御遺骨だとのこと。大使館領事部で遺骨証明手続きを終えて、夜の便で帰国するまで時間が空いたので、空港へ行く前に相談をと考えて弊社へ。
亡くなられたお兄さんT氏の遺産としては、タイの銀行預金が数行。それがカンペンペット、ホアヒン、バンコク、コラートと数か所にあり、裁判手続きのあと銀行によっては現地までいかないと解約できない可能性がある事、日本でご用意いただく書類や手続きは追ってメール連絡する旨を伝え、その日は終了。S氏ご帰国。
日本での役所手続きを終えられてひと段落ついた頃、S氏よりタイ側での相続手続きに入いりたいとの連絡を受け、必要書類、手続きを連絡。
死亡届を出した日本の役所が、外国で亡くなられた邦人の対応件数が余りなく不慣れであったようで、本来返却するはずのタイ国発行の死亡登録証(モラナバット)の原本を受け取ったまま返却不可と言われているとのこと。
大使館領事部の領事部担当官から役所の担当者に電話で説明してもらい、必ずモラナバット返却をしてもらうよう依頼。やっと担当者が納得したようで、日本の役所で保管するために穴をあけられてしまったモラナバットをS氏へ返却。
S氏より日本側から手続きの済んだ書類を郵送してもらい、タイ側で認証手続き、裁判所へ申請。出廷日が言い渡されS氏へ通知。
1泊2日の日程にてS氏来タイ、出廷。裁判所での証言などを終え、その日の午後には終了。
30日の公示期間経過後、確定の書類が裁判所より出された後、当方による銀行関係の手続きについて、口座解約の際に口座のある支店銀行まで行く必要があるのか、を確認。
バンコク銀行のコラート支店にある口座だけは、どうしても現地へ行く必要があるとのことだが、カンペンペットやホアヒンにある口座はすべてバンコクの支店で解約手続き可能、とのことであり、解約に要する日数予定をS氏へ伝え、来タイ日程を組んで貰う。
S氏口座解約の為に来タイ。
ノンイミグラントビザ、就労許可証を所持していない外国人は原則銀行口座開設不可である。しかし遺産相続執行人として裁判所より任命されたという書類があれば、銀行側も特別に口座開設を許可してくれる。(銀行には当方から事前に相談済み)
解約した口座預金を遺産相続執行人名義の小切手として振り出し、それを遺産相続執行人の口座に入れないと現金化できない為である。
朝から銀行を数か所まわり、翌日までかかるかもしれないとしていた支店も無事閉鎖完了。
翌日は朝から、バンコクからコラートへ車で4時間半の道のりを向かう。
14:30コラートの支店着。
滅多に外国人が来ないせいか、面倒くさがってた行員であったが、こちらがタイ語対応可能と分かった途端に格段に対応態度が軟化。副支店長が対応。
こちらが提出した書類を確認したところ、モラナバットの耳に穴が開いてるので受け取れない、再発行が必要と言われてしまう。
面倒なことになりそうだったが、コラートの役場でも再発行可能なのでそこへ行って取得してきてほしいと教えてくれる。偶然にも副支店長のお兄さんがその役場勤務とのことで、迅速に、手続き・発行してくれるよう連絡するので、銀行クローズの15:30までに戻って来いとの事。
幸い役所も銀行の近くであり、車で5分もせずに到着。役場では、銀行から言われてモラナバットの再発行に来た旨を伝えると、番号札なしで、役場のオバサンに手招きされる。書類を渡されS氏の住所や電話番号など書類記載事項を尋ねられ、書類にサインをしてからものの10分程でモラナバットの再発行がされた。
すぐに銀行に戻り、無事に解約手続き。出された書類にサインをして終了。明日の15:00に小切手受け取りが可能との事。
ありがちではあるが、バンコクでは2-3時間で終わる手続きが田舎だと1日要する。日中に追加の書類にサイン必要などと呼び出される事もありえるとして、この日は銀行近くの安ホテルに宿泊。
次の日、日中の呼び出しなどないまま15:00に銀行にて小切手受け取り。受け取り書類のサインを済ませて、市内にある大型ショッピングモール内にある、バンコクで口座開設した銀行の支店で小切手入金手続き。(ショッピングモール内の銀行は19:00まで開いている)
コラートからバンコクへ。S氏宿泊のホテル20:00頃着。
翌日は、バンコクでの手続き、予備日。銀行口座解約の主要手続きは終了。
S氏が日本へ帰国した翌日に「解約した他県の口座預金・小切手が入金された」との通知があり、S氏へ全ての預金が口座へ入金された旨を連絡。S氏は時期をみて来タイし、預金引き下ろして現金化、一部送金、一部日本円へ両替して手持ちで帰国の予定。との事。





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